―印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション― |
アメリカの首都、ワシントンD.C.に位置するワシントン・ナショナル・ギャラリー。12世紀から現代に至るまでの西洋美術コレクション約12万点を所蔵する、世界有数の規模と質を誇る美術館です。驚くことにその所蔵品はすべて、実業家で同館の創設者である、アンドリュー・メロンとその志に賛同した一般市民から国への寄贈によるものです。それはまさに、アメリカ市民が創った奇跡のコレクションといえます。 |
会期: 2011 6/8(水)〜9/5(月) 展覧会は終了しました。 休館日:毎週火曜日 開館時間:10:00から18:00まで ※金曜日は20:00まで。入場は閉館30分前まで 会場:国立新美術館 企画展示室1E 巡回展:京都展 2011/9/13〜11/27 京都市美術館 |
画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。 |
2011年6月7日 国立新美術館 Opening Ceremony |
これを見ずに、印象派は語れない! アメリカが誇る珠玉のコレクション
|
これほどの質と規模の展覧会は、ワシントン・ナショナル・ギャラリー70年の歴史上 なかったことであり、そして、これからもないだろう。 ――ワシントン・ナショナル・ギャラリー館長 アール・A・パウエル3世―― |
本展では、ワシントン・ナショナル・ギャラリーの所蔵作品でも特に質の高いことで知られる印象派とポスト印象派の作品の中から、日本初公開約50点を含む全83点が紹介されます。アメリカの首都が誇る珠玉のコレクションを堪能するまたとない機会です。 |
展覧会構成 〜「プレスリリース」「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展:カタログ」より抜粋しての掲載です〜 |
|
クールベやコローらバルビゾン派や写実主義を導入部とし、印象派の先駆者といわれるブーダンやマネを経て、モネ、ルノワール、ピサロ、ドガ、カサットら印象派に至り、セザンヌ、ファン・ゴッホ、ゴーギャン、スーラなど、それぞれの表現によって印象派を乗り越えていったポスト印象派に続きます。いずれも美術史において印象派やポスト印象派を語る上で欠かせない傑作の数々が展示されています。 |
|
第1章 印象派登場まで Until the Advent of Impressionism |
|
・19世紀、パリ郊外の森林や田園でジャン=バティスト=カミーユ・コローらバルビゾン派の画家たちは自然のなかで制作した。「写実主義」を唱えたクールベは自然を賛美し、印象派の先駆を成した。 パリでは急速な近代化を受け、新しい革新的な絵画表現が模索される。エドゥアール・マネの独自に研究した作品の大胆な空間表現は印象派の画家たちに直接的な影響を与えた。 エドゥアール・マネ 《 鉄道 》 1873年 油彩/カンヴァス 93.3 x 111.5cm 1874年、パリのサロンで様々な批判をあびた 《鉄道》。 この作品に、若き詩人ステファヌ・マラルメが称賛者なって代弁、以来、マネのもっとも親しい仲間となった。 |
第2章 印象派 Impressionism |
|
・1874年、パリで開かれたクロード・モネ、ルノワール、ピサロらによるグループ展は評論家により酷評され 「印象派」 という名称の由来となった。 印象派の画家たちのモティーフは自然の煌めく光や、都市計画で大変貌したパリの町並み、都市の情景や、近代的生活の一場面、家族や友人など生き生きと捉えている。 ピエール=オーギュスト・ルノワール 《 踊り子 》 1874年 油彩/カンヴァス 142.5 x 94.5cm 《 踊り子 》 は、1874年4月に開催された画家、彫刻家、版画家などの第1回展覧会にルノワールが出展した7点の作品内の1点である。 |
第3章 紙の上の印象派 Impressionism on Pape |
|
・印象派、ポスト印象派の画家たちは、油彩画ばかりではない。彼らは紙を支持体とした素描や水彩、パステル画で独自性を多様に表現した。 この時代に隆盛を誇ったのが版画の表現である。エッチングやリトグラフへの取り組み等、独創性の新たな発露の場を見出した画家たちは試行錯誤を繰り返した。 マネ、ピサロ、ドガ、シスレー、ルノワール、メアリー・カサット、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ、シニャック、ロートレック等 1879年ドガの未刊に終わった印象派の版画雑誌、1893年創刊から定期的に出版されロートレックやシニャックの参加したオリジナル版画集等、版画制作をめぐるさまざまな活動が展開された。 |
第4章 ポスト印象派以降 From Post-Impressionism |
|
・印象派が切り開いた美術を、次第に印象派が求めた一瞬の美しさよりも、対象をより永続的に把握する手法を模索し始めた。 新印象派とも呼ばれたスーラは、印象派よりも科学的な手法で、色彩現象を小さな色の点で 「点描法」 を編み出した。 ポール・セザンヌ 《 赤いチョッキの少年 》 1888-90年 油彩/カンヴァス 89.5 x 72.4cm セザンヌは、形態を単純化し、ゴーギャンは濃い色の輪郭で対象物の形を明確に、ゴッホは情熱を鮮烈な色彩と力強い筆触に託した。 |
ワシントン・ナショナル・ギャラリー (1941年3月完成) |
2011年、ワシントン・ナショナル・ギャラリーは開館70年を迎えます。これは、当館の歴史を振り返ると同時に、将来に向けた計画を進める上で大変重要な節目です。このたび、そうした計画の一つである西館の大規模改修により、当館所蔵の印象派とポスト印象派の傑作から、たぐい稀な作品群の貸し出しが実現いたしました。…日本の文化との永年にわたる友好関係、さらには両国の末永い友情を心より誇りに思います。 |
アール・A・パウエル3世 ワシントン・ナショナル・ギャラリー館長 |
お問合せ:ハローダイヤル 03-5777-8600 展覧会公式サイト:http://www.ntv.co.jp/washington/ 主催:国立新美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社 後援:外務省、アメリカ大使館 協賛:大日本印刷、日本興亜損保 協力:全日本空輸、日本貨物航空、日本通運、JR東日本、BSHテレ、 シーエス日本、ラジオ日本、J-WAVE、文化放送、tvk 企画協力:NTVヨーロッパ |
参考資料:Press Release、「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」カタログ他。 |
※掲載写真、撮影は全て、主催者の許可を得て行っております。 |
ご意見ご感想は yashio@mui.biglobe.ne.jp |
Copyright © 2002-2011 Yashio.ALL Rights Reserved. |